グルテンフリーを成功させる2つのポイント

小麦粉を食べないというシンプルな食事スタイル

 

健康意識の高まりとともに、注目を集めているのがグルテンフリー。グルテンは主に小麦粉に含まれますから、小麦粉が含まれる食品を食べないのが、グルテンフリーです。ルールはこれだけ。とてもシンプルです。

 

ゆるいグルテンフリーから始めましょう

 

しかしグルテンフリーの食生活を続けるのは、以外と難しいものです。パンやケーキ、パスタ、ピザ、餃子、ラーメン、うどん、とんかつ、天麩羅などなど…。小麦粉が含まれている食品が、私たちの身の回りにあふれているからです。これらの誘惑を退けて、小麦を食生活から排除するのは難しいかも知れません。

グルテンフリーを無理なく続けるためには、「ゆるいグルテンフリー」「栄養バランスのとれた和食」の2つのポイントを意識しましょう。

特にアレルギーや疾患がないのであれば、スタート時点から小麦を全て排除するのはおすすめできません。朝のパンを、ご飯に変えて、昼食と夕食は多少小麦粉が含まれていても気にしない程度の、ゆるいグルテンフリーから始めてみましょう。

そして慣れてきたら、昼食や夕食からも少しずつ小麦粉が含まれている食品を排除していくことです。私たち日本人にとって、最も身近な和食の生活に切り替えるのがおすすめです。

お米にはグルテンは含まれていませんから、安心です。主菜は焼き魚やお造り、牛肉や豚肉、鶏肉のソテーなど、副菜は野菜のおひたしや煮物、豆腐など。和食に切り替えると、グルテンフリーの献立はたくさんあります。特に魚にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれているものが多いですから、健康面では見逃せません。

 

ビタミンとタンパク質の摂取が重要

 

グルテンフリーで気をつけたいのが、ビタミンとタンパク質をしっかりと摂取することです。

グルテンは依存性が高い食品だといわれています。「パンが大好き、毎日食べたい!」という方は、依存症になっているのかもしれません。グルテンは消化器官で分解されると、「エクソルフィン」という麻薬に似た物質を生み出します。これによって小麦粉から作られているパンやケーキなどを食べると多幸感が生じ、次第に止められなくなってしまうのです。

グルテン依存を解消するためには、小麦粉を含む食品を食べないことです。禁煙でニコチン依存症を解消するのと同じで、依存の元となっているものを体内に入れないのが最も効果的な方法です。

また、このときに意識をしてタンパク質を食べると、依存症が和らぐともいわれています。食事のときは、積極的にタンパク質を取り入れましょう。朝はご飯と味噌汁に、納豆や卵焼き、焼き魚などのタンパク質を加えてみましょう。ご飯を炊くのが面倒な方は、これまで食べていたパンの代わりにゆで卵を食べると満腹感が得られます。

ビタミンの摂取も忘れないようにしましょう。野菜や果物、海藻を積極的に食べて、栄養が偏らないように心がけてください。

小麦粉の代わりにお米を主体にする和食に変えるだけで体調が良くなった、痩せたという方が多いのです。グルテンフリーをきっかけに、自分自身の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。