日本で代表的なアレルギーと言えばスギ花粉やヒノキ花粉などをアレルゲンとする花粉症ですが、花粉が蔓延する時期以外にも、私たちが生活している周囲にはダニやカビなど、アレルギーの原因となるアレルゲンがたくさん存在しています。アレルギーの根本的な治療薬はまだ開発されていないので、アレルギーに悩まされている人はアレルギー症状を誘発する原因物質が何かを突き止め、できるだけアレルゲンに触れないように生活しなければいけません。東京環境アレルギー研究所は、アレルギー製品の開発や各種研究をサポートすることによって、アレルギーに苦しむ人の生活向上を目指しています。
東京環境アレルギー研究所の概要
国内で唯一、環境アレルギーを専門に研究している、ITEA株式会社の研究所です。民間企業の研究所ですが、一般財団法人日本食品分析センター、国立研究開発法人国立環境研究所、千葉大学医学部や佐賀大学医学部、東京大学アイソトープセンターなど、各種大学機関と受託及び共同研究関係にあります。その他、品川保健所、世田谷保健所など、行政機関とも連携、さらに、ダイキン工業株式会社、パナソニック株式会社、ライオン株式会社などの企業から、アレルゲンに関する調査、薬品や製品試験を受託しています。東京環境アレルギー研究所では、アレルギーの原因となるアレルゲン分野への研究に重点を置いています。
東京環境アレルギー研究所の製品
アレルゲンの各種研究用試薬を販売しています。ダニ培地抽出物・スギ花粉抽出物・ブタクサ抽出物の他、犬猫などの毛抽出物やカビ(真菌)抽出物など、さまざまなアレルギー疾患を誘発するアレルゲン抽出物、スギ花粉・オオアワガエリ花粉・カモガヤ花粉などの各種花粉類、環境アレルギーを検出する卵白アルブミンELISAキット・スギ花粉アレルゲンELISAキット・ダニアレルゲンELISAキット、抗体各種、イムノクロマトなどを販売しています。これらの製品は研究用のため、診断や治療には使えません。公式サイトからELISAキットの無料サンプルがもらえます。
東京環境アレルギー研究所の取り組み
アレルゲンを分析するテクノロジーをベースとしたサービスや製品を開発しています。開発したサービス、製品は、アレルギーの臨床研究や企業のアレルギー関連製品開発に提供しています。そのため、アレルゲンの原材料を国内外から調達し、アレルゲンの採取情報も管理、さらに原材料からアレルゲンとなる物質を受託企業や組織の求める組成になるよう、抽出・精製します。また、ごくごく微量のアレルゲンをも感知して測定するELISAテクノロジーを開発しました。
新たな取り組みとして、エンドトキシン測定を行っています。さらに、研究機関と共にアレルゲンと発症の免疫学的メカニズムの研究を進めています。これまでの研究内容は論文にて発表済みです。ITEA株式会社東京環境アレルギー研究所のオフィシャルサイトから、参画した論文を確認できます。