グルテンフリーは自炊が基本
グルテンフリーが知られるようになったとはいうもの、欧米に比べて日本ではまだまだグルテンフリーの食品が少なく、私たち消費者側で意識して小麦が含まれていない食品を選ぶ必要があります。特に外食では小麦粉が使われているものが多いため、グルテンフリーを無理なく続けるためには自炊は不可欠といえるでしょう。
グルテンフリーは、グルテンが含まれている小麦を食べないというとてもシンプルなものです。魚や肉、豆、野菜、海藻などはグルテンフリーの食品ですから、安心して食べられます。これらの素材を料理して食べれば、グルテンフリーの生活を無理なく続けられることでしょう。しかしここで注意したいのが、調味料です。
醤油やソース、ケチャップなどの調味料に注意
塩や砂糖、はちみつといった単一の素材から作られているものは安心です。しかし醤油や穀物酢、味噌、ウスターソース、ケチャップ、マヨネーズなど複数の素材から作られている調味料の中には、小麦粉が使われているものもが多く、注意が必要です。
一般的な醤油には、小麦が使われています。穀物酢も、種類によっては小麦が使われていることがあります。
しかし醤油や穀物酢は、製造過程で酵素によって小麦粉が分解されるため、食べても良いとする意見も多いようです。このため特に疾患がない方は、気にする必要はないでしょう。しかしセリアック病や小麦アレルギーなどの疾患がある場合は、かかりつけのお医者さんに相談するなどして、使用するかどうかを判断しましょう。
一般的な醤油が使えない方のために、小麦粉を使わないグルテンフリーの醤油が販売されています。またお酢はお米を使った米酢、リンゴ酢やワインビネガーなどの果物から作られたお酢などはグルテンフリーです。
味噌も小麦麹から作られた小麦味噌ではなく、米麹や豆麹から作られた米味噌、豆味噌を選ぶようにしましょう。
洋食でよく使うソースやケチャップ、マヨネーズ、ドレッシングなどの調味料にも、小麦粉から作られる醸造酢が使われていることが多いので、要注意です。
食品表示を必ず確かめるクセをつけましょう
調味料全般にいえることですが、購入する際は食品表示欄を必ずチェックして、小麦が使われていないことを確かめるクセをつけましょう。購入したい商品に小麦粉が使われているかどうかわからない場合は、メーカーに電話やメールで問い合わせて確認することをおすすめします。
このようにしてグルテンフリーの調味料を各種揃えておけば、肉や魚、野菜などの素材を使って好きなメニューを自由に楽しむことができます。
グルテンフリーの調味料は、いろいろなメーカーから販売されています。アレルゲンとなる物質やアレルギー反応を引き起こす摂取量は、人によってさまざまです。ほんの微量でもアレルギー反応が起こることもありますし、少量なら特に支障がないケースもあります。自分の体質に合ったもので、好みの味の調味料を探してみましょう。